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こんにちは。こんばんは、かな。おはようかもしれないね。
今は店主の代わりに店番をやってるんだ。
まあ、好きなように見ていってよ​。よく分からないものとかあると思うけど、気をつけてね。
​奴が言うには“曰くつき”らしいから。


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​……ああ、店主?あんた見たことないの?
今日は病院だね。最近頭痛が酷いらしくて。
暇だったから遊びに来てみたら、「店番頼むわ」って言われちゃった。
留守にするなら店閉めとけばいいのに……。


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ところで、あんたはここに何しに来てるの?いつも何も買っていかないよね。
あ、いいよ、別に無理して買わなくて。
単価高いし……変に呪われても困る。


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店の前にいた子……。ああ、あれは放っておけばいいよ。入ってこれないし。
なんで……って、そもそもあいつは入店拒否されてるし、入ろうとしても百足ちゃんが
ガードしてるから。店主のことがダーイスキな、可愛い可愛い​百足ちゃんがね。
百足ちゃんが言うには、くっつけすぎなんだって。
ここの品と混ざって、大変なことになるとかなんとか。



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はあ、私の名前? そこに書いてあるでしょ、店主代理のヌルって。

……本名? いや、『ヌル』が本名じゃないのは、それはそうだけど。
まず本名という概念がないからね。
識別のために勝手に名付けて呼んでるだけだよ。


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また私の名前の話?
……ああ、『アオキ』ね。
店主あたりにでも聞いた? この間、使いやすい名前を百足ちゃんがつけてくれたんだよ。
良いでしょ。
これも本名じゃないからね。


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いらっしゃい。今日は□□に来□の?
え? □あ、ごめ□□…。
ちょ□□□日は不□□だ□な。
また今□□てよ。
□ゃ□ね。


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……。
…………。
……あんた、もしかして子どもは嫌い?それか……。
ああ、いや、『僕』を見るのが初めてだからかな。
年下らしく敬語で話すとかしたほうがいい?
​安心してくださいね~。中身はおんなじですよ。
​本当ですって。


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今日も来たんだね。
悲しいお知らせだけど、店主はたった今退勤したよ。一足遅かったね。
俺? いや、これは、えっと……。
そう! 検証をしてるんだよ!
ほら、ここには曰く付きの品がたくさんあるだろ。
いろいろ試してみて、呪われるか呪われないかのラインを見極めてるんだよ。
……全然、売り物で遊んでるとか、そういうんじゃないってば。


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ええっと、トリック・オア……ああ、ハロウィンね。ハロウィン。もちろん知ってるよ。
ふん、私からお菓子を貰おうだなんて、ずいぶんと高貴なお客サマだね!
いたずらしてやろうか!
ほら、アンタそっくりのドッペルゲンガー……。
……。
ああ、いたずらしちゃったからもうお菓子貰えないな……。残念。


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ほら、閉店時間だよ。結局奴は帰ってこなかったね。
まだ夕方じゃないか……って、ここ、夜は危険だからね。店じまいは早いんだよ。
今度はちゃんと、店主が居るときに来なよ。


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 ▷ 【 出口 】

 ▷ □□□□□□□ □□□□□
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